KORG MS-20っていいですよね!
私もシンセサイザー勉強したいなーなんて思って、購入を検討したことがあります。(ケーブルを自由につなげるパッチングに強烈に憧れがあった)
とはいえ、実機を入手するとなると高いしでかいよっっっ!
そこで! 今回紹介するCherry AudioのPS-20です!
KORG MS-20を忠実に再現しているので、実機を購入する前の練習としても使ってもいいし、そもそも音源としても進化しているのでそのまま使ってもヨシ!
という感じのシンセ音源、Cherry AudioのPS-20を紹介していきます!
今回も最後までよろしくお願いします!
PS-20ってどんな音源?
Cherry Audioってメーカー、正直あまり名前聞かないですよね。
アナログシンセサイザーの再現をするようなシンセ音源を多く販売している会社です!最近ではDreamsynthに始まり、オリジナルのシンセ音源も販売しているようですね。
特長としては、高品質&低コストという、楽曲製作者にとって神のようなメーカーですね。
Cherry AudioのPS-20は、基本的にはKORG MS-20をデジタルの形で再現したソフトシンセですが、がっつり機能が追加されています。
ポリフォニック化(16音まで) 8ステップシーケンサーを搭載 簡易コードメモリー ボイスユニゾン ノイズオシレーターの追加 変調周りのスライダーを多数増量 エフェクターを追加 その他多数…
まさに魔改造…!
MS-20と言えば、あの暴力的ともいえそうなフィルターが特徴的ですが、それもばっちり【デュアル・ハイパス/ローパス・フィルター】で正確に表現されています。
オリジナルのMS-20は変調の割り当て先に微妙に縛りがありましたが、そのあたりは改善されています。一つだけ欲しいものがあるとすれば、二つの信号を掛け合わせるモジュールですね。変調の具合をほかのLFOとかから制御したいかなと思います。
なお、EGとLFOはオリジナルのMS-20から一切増やされていません。最近のシンセはエンベロープもLFOも多数搭載するのがトレンドみたいですが、ここを絞ってこそMS-20らしい音が作れるのでしょうか。良い意味で開発者の思想を感じますね!
決して何でもできるシンセではありませんが、アナログ系の音色ならば大体対応できる印象です!
公式で推されている80’sサウンドのみならず、レトロ感をだすようなダンスミュージックならば幅広く活躍できそうです!
PS-20の特徴
PS-20の印象は音が太い!ということ。そして実機になかったオシレーターシンク。また暴力的なフィルターをさらに強化させるDriveというツマミによってさらに過激な音色が作れます。
そしてエフェクター、ゲートシーケンサーを内蔵しているのですが、これかもあくまで「アナログ」という操作感を大切に作り込まれています。
それとCherry Audioのシンセは端をドラッグすると画面全体が好きな大きさに調整できるので操作感もとても良いと思います。
また、これもCherry Audioの特徴ですが、パッチングする穴がリボルバーのように広がり、1対1のパッチングのみならず複数のソースに変調がかけられる仕様となっているのも多様な音作りに適していると思います。
パッチケーブルの知識は必要で、勉強と思って色々調べるとよいと思います。
まぁ、まずはプリセットを選択して、いじって遊んでみましょう!
机を占領しない
MS-20は横幅57㎝、奥行き31㎝くらいあるみたいです。まぁ、インテリアとしてもかっこいいんでしょうけど…。現実問題ちょっと使わないときは邪魔…かな…。
あとこのサイズは、家族に買ったことが100%ばれると思います(笑)
コスト
まずこれが一番ありがたい…。実機を中古で買うと20万円くらいで買えるかな…?最近発売したminiでも6万くらい…?
Cherry AudioのPS-20は、大体5000円くらいで買えます。まさにけた違い…!
ポリフォニー
オリジナルのMS-20が単音しか発音できないモノフォニックだったんですが、Cherry AudioのPS-20はポリフォニーなので、和音も鳴らすことができます!
プリセットと保存機能
当たり前なんですが、オリジナルのMS-20はプリセットなんてなくて、一度作った音は設定をメモしとくとか、写真撮っておくとかするしかなかったんですよね…。
この辺はデジタルの恩恵ということで、プリセット化しておけばいくらでも保存可能です。
もともと320種類くらいのプリセットが入ってるそうです!
統合されたエフェクト
PS-20には、オリジナルのMS-20にはない統合されたエフェクトが含まれています。これにより、追加のオーディオプロセッシングソフトウェアなしで、より幅広い音色とサウンドスケープを作成することが可能になります。
その他、ゲートシーケンサーの内蔵など魅力が満載です。物理的なハードウェアのノブの触感や操作性が好き!という方もいるかもしれませんが、音色の幅広さという点では、デジタルにはかなわないですかね!
他の商品と比べてどうなの?
本家KORG Legacy Collection MS-20は比較対象からは外すとして…。その場合、Cherry AudioのPS-20と比較されるのはArturiaのMS-20Vですかね!
両者ともKORG MS-20の伝説的なアナログシンセをデジタルで再現したものですが、それぞれに独自の特徴があります。PS-20は、オリジナルのMS-20の回路とサウンドを忠実にエミュレートすることに重点を置き、その使用感と操作性をデジタル環境に持ち込んでいます。このため、アナログシンセの操作感を重視するユーザーには特に魅力的です。
一方、ArturiaのMS-20Vは、オリジナルの機能を基にしつつも、現代のプロデューサーが求める拡張機能やモジュレーションオプションを加えており、より幅広い音色作りと実験的なサウンドデザインが可能です。
PS-20の勝点は、オリジナルに対する忠実度の高さと、シンプルで直感的な操作性にあります。これにより、オリジナルのMS-20に親しみのあるユーザーでも、すぐに馴染むことができると思います!
PS-20は操作性とシンプルさ、そして何よりもアナログらしい音の太さで勝っていると思います。特に明るい音が得意ですね!
実際の音出し
それでは早速音を聴いてみます。Cherry Audioのシンセは基本的に音が太くてかなり存在感があるのが特徴です。
まず、MS-20といえば暴力的なフィルターです。このBass「Fierce Bass」はそのあたりを良く表現できていると思います。
そして、PS-20の魅力はPolyで弾けるということです。こんなBrass「Fuluffy Brass」。まるで
Prophet-5のようですね。
そしてPS-20にはゲートシーケンサーが内蔵されていますので、こんなサウンド「Clangorous」も作ることができます。
発展形としてこんなサウンド「Moving Picture」。劇伴でも使えそうな音色ですね。
最後は美しいストリングス「Swelling Strings」。ここまでくるとMS-20という範疇を遥かに飛び越えた別の領域ですね。
まとめ
ここまで紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
本家KORG MS-20にも負けない機能が備わっていて、いいですよね!
というか、お手軽価格すぎますが…、この値段で販売してていいんでしょうか?
アナログ実機のような出音、太さ、そして何より「アナログ」であることを究極的に表現したといえるPS-20…
シンセサイザーの仕組みを勉強したい方や、カッコよく操ってみたい方!コスパ良しなので、とりあえず買っときましょう(笑)
それではまた次の記事で!
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