超進化!加工が自由すぎるウェーブテーブルシンセ【Native Instruments Massive X】で音作りに没入しよう!

こんにちは!Amagasa.です。

かつて一世を風靡した伝説のシンセ音源Massive…、一時期ダブステップとか、電子系の音楽のベースはMassiveばっかりでしたね!

だいぶ息の長いシンセではありましたが、流石に10年以上も経ち、Serumが流行りだしAvengerが盛り上がってきて、徐々に使用頻度も下がってきたのではないでしょうか?

そこに満を持して登場したのがこのMassive Xです!

Massiveの名はついていますが、結構中身は別物です。ベースに限らず、現代的なカッコいい音が欲しい方は必携ですよ!

シンセ系の紹介になるとどうも、横文字が多くなってしまう…なるべくわかりやすいように、日本語多用で行きたいと思います!

今回もよろしくお願い致します!

Massive Xってどんな音源?

言わずとしれたNative Instruments(以下NI)は、KOMPLETEを始め、ソフト音源、エフェクト、キーボード、オーディオインターフェースなどなど、現代の音楽作成に必要な機器を多く販売している会社です!

特にKOMPLETEは購入すると大体音源からプラグインまでそろってしまうので、入手している方も多いですよね!

私も、だんだんアップグレードしていって、気づいたら最上位のCOLLECTOR’S EDITIONになっていました…(笑)

特にシンセ音源のMassiveの評価は高くて、世界中の曲という曲で使われました。しかし、時代が流れて少々物足りないものとなっている中、満を持して登場したのがMassive Xです。

ざっくり印象を箇条書きすると

・めっちゃ高機能
・自由度が高い
・クリアで現代的
・動きのある音が得意
・前Massiveとはほぼ別物
・Serum、Avengerにも負けないよ!

今回のMassiveXは次の10年を見越したシンセということで、また息の長い音源になりそうですね(笑)私、まだ音楽活動しているだろうか…

前作Massiveと比較するとどうなの?

さて、旧Massiveと比較してどんな点が新しくなったのでしょうか?簡単にまとめてみたいと思います。というか、前作から何年たってるんだろ…

エンジンは別物

Massive Xではオシレーターが2基搭載されていますが、旧Massiveとは別物になっています(レガシーの形で多少残しているようですが。)

スキンが変更できるよ

旧Massiveはできませんでしたが、今回のMassiveXはスキン(色の変更)変更ができるようになりました。(6種類)default、Dark、Lightと余計なグラフィックを減らしてシンプルにした、Flat Dafualt、Flat Dark、Flat Lightがあります。

音の傾向がちょっと違う

Massive Xは、より現代的などっちかというとデジタル感のつよい音です。

一方、旧Massiveは、低温が強い音色が多く、ブリブリしたベースやゴリゴリしたベースに強いです。

プリセットの品質

プリセットの数では、1300→600程度に減ったようですが、旧Massiveのプリセットってさすがに古臭くなってたり、奇抜な感じで使いににくいものも多かったんですよね。

それに比べてMassiveXでは、より実用的で現代的なプリセットがもりもり入ってる印象!しかもアップデートでも追加されているようです!(MX1.〇というのが追加になったプリセットです)

機能を紹介していきますよ!

配置はこんな感じ!

オシレーター

もはや説明不要かもしれませんが、かなり強力です。

ちゃんとゴリラもいましたよ!オシレーターの種類は、KingとKangとKongから選択できます(笑)

ノイズセクション

エフェクトやモジュレーションを掛けても、まだまだ物足りないという欲張りな方にはノイズも足せます!

結構実用的でいい感じです!鳥の鳴き声とか、街の喧噪とか、なかなかパッと録音できないものも表現できます。

フィルター

Asimov、Groianなどなど、様々なフィルターを掛けられます

エフェクト

がっつり音を変化させていくINSERT FX空間系など仕上げに使用するSTEREO FXで使い分けます!

それぞれ、3つずつ掛けられるようです!

INSERT FX

STEREO FX

ボイス

ハーモナイザーに近いようなイメージでしょうか!発音数を増やすことができます。

自由なサウンドルーティング

routingの画面にしてみると、それぞれのブロックが結ばれていると思いますが、これを自由に並び替えることもできます!(画像の下半分)

はじめはよくわからないですよね!プリセットを読み込んで、少しいじってみるところから始めるといいと思います!

ギタリストでコンパクトエフェクターを組むのが好きな人は、いじりだすとずぶずぶと沼に沈んでいくことでしょう…

パフォーマーも進化したよ

旧Massiveでもありましたが、さらに進化しました

マックス8小節までモジュレーションを自由に描けます!アルペジエーターはついてないので、この機能を代わりに使いましょう!

エンベロープとLFO

扱えるかは別として…、9個スロットがあるのでかなり複雑な音作りが可能です

トラッカー

高いキーを弾けばフィルターが開き、低いキーではリバーブの量が減らすような設定が可能です!それぞれにモジュレーションもかけるので、発音に関して細かいところまで詰めることができます

気になるSerumとの比較

Xfer RecordsのSerumは、強力なウェーブテーブルと、使いやすいインターフェイスで一躍シンセ音源のトップになりましたね!サードパーティ製のプリセットが豊富で、拡張性がとても高いのも魅力的です。

これに対してMassive Xは、より多様なエフェクトとフィルターオプションを提供し、ユーザーがサウンドをより精密に調整できる点が優れています。音がクリアだったり、初期プリセットが多いっていうのも印象的ですね!

音、出してみました

それでは早速音を聴いてみます。Massive Xの印象はオリジナルMassive同様、とにかく音が太いです。そしてウェーブテーブル特有の雑味の無いパワフルな音が魅力的です。

まずはBass「Aggro Goose」。太いですね。プリセットでは残響が強いですが、エフェクトは調節できます!

次にバッキングなどで使いそうな音色「Stacked」。パワフルなのだけどとってもスッキリしています。

そして、モジュレーションを多様したこんな音色「Advanced Optics」もMassive Xならでは。少し弾いてみると面白い効果がでます。

EDM系のシンセ?いや、そんなことはありません。こうしたインダストリアル系の音色「Aurora Flutes」もあります。ゲーム音楽などにも使えそうな雰囲気がありますね。

Massive Xはウェーブテーブルシンセですが、こうしたグラニュラーシンセのような音色「Beauty Water」も作れます。うーん、音色が幅広い…。

まとめ

いかがだったでしょうか?

そもそも前作Massive強すぎ感はありますが、MassiveXとは別物と考えた方がいいかもしれませんね!

とにかく今風な音がもりもり入っている、いじると沼るシンセ音源だと思います!

音作りがハマってしまうとかなり没頭してしまうので、作曲をするときは注意した方がいいですね!打ち込みが全然進みません(笑)

EDM系の強いサウンドは大得意なシンセですが、アンビエントやインダストリアルなどにも十分対応できる万能型シンセサイザーです。

次の製品がでるまでまだあと5~6年あります、一緒に沼にハマりましょう!

それでは、また次の記事で!

Amagasa.

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