EQって難しい?そんなことないよ!直感的に操作できる【FabFilter Pro-Q3】でMIXのクオリティが数段アップ間違いなし!

打ち込みやレコーディングが一息ついて、重い腰を上げると待っているのが、そう、「MIX」です。

特に私が絶望的に苦労するのが、EQ処理です。

ほぼ、モコモコしたら削っとけ!という認識しかありません。

もうちょっと耳を頼りに、感覚的にぐりぐりっとできないものだろうか…

DAWにも付属していますが、EQバンドが全然思ってる動きをしてくれないんですよね。…おいおいどこの音域を盛ってらっしゃる?とかなったり。

ハイパス(ローカット)の角度に限界があったり、そもそもEQバンド数が足らないんだよ…

そこで…このFabFilterの「Pro-Q3」の登場なんです。 今挙げた問題、すべて解決してくれますぜ!

しかも動作も軽くて、これだけ高機能のくせにCPU負荷が少ないんです。

UIもシンプルでめっちゃ使いやすい。

プロも多く使ってるらしく、安心と信頼が凄いですよね(盲信)!ユーザーも多いので情報が手に入りやすいのも嬉しい!

若干今更感もありますが…(笑)

今回、その魅力について紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください!

どんなプラグイン?

「Pro-Q3」はFabFilter社が2019年にリリースしたパラグラフィックEQプラグインです。
なんといっても特徴はその多機能さ!たかが、EQ処理といってもできることが多いのです。

Pro-Q2もかなり人気でしたが…、

・マスキングの検出機能

・ダイナミックEQモードの追加

・EQカーブの設定が追加

などなど新機能が盛りだくさんですね!

発売して数年が経ちますが、いまだ現役でバリバリ使われまくっています!ちょっと詳しく説明していきますね!

まずはPro-Q3で追加された新機能!

マスキングの検出機能

まずイチオシなのがマスキングの検出機能です!

Pro-Q3をインサートしてるほかのトラックの周波数とどこがかぶっているか確認できるですよ。しかも、被りを薄く赤くしてくれるので、どこを削ればよいかわかりやすーい

キックとベースの兼ね合いやボーカルとギターの重なり具合を視覚的に確認できますし、ギターのヒスノイズの処理や耳が痛いところをピンポイントで聴いて処理できるんですよね。

トラックスペクトラム機能というのもあって、これは他のトラックのEQカーブを一覧にしてくれるんですよ!

この辺りの、音を視覚で感じるようにしてくれるというのがPro-Q3の指示される理由なのかもしれませんね!

ただ、ミックスの時の最終判断は耳で判断するのがいいと思います!

ダイナミックEQモードの追加

ダイナミックEQというのは、ざっくりいうとEQとコンプが合体したようなEQのことです。え?意味わからない?大丈夫!私も意味わかりませんでした(笑)

コンプって、一定の音量まで行くとかかりますよね。これをEQに応用して、一定の音量を超えるとEQがかかるということです!

普通のEQ→全部にEQがかかる 
ダイナミックEQ→一定の音量を超えるとEQがかかる

例えば、ボーカルのシッとかセッとかの歯擦音の軽減なんかに有効です。なんか、ディエッサーみたいだな…なんて、調べてみたらディエッサーと同じ原理の様でした!

この辺は、好みによって使い分けたらいいんじゃないかと思います。

EQカーブ、スロープの設定が追加 

もともと、いくつかEQカーブ、スロープの設定はあったんですが、さらに追加されました。

「Flat Tilt」とかどんな用途で使うんや…

中でも、『崖EQ』なんて呼ばれる、「Brickwall」がいいですね!ばっさりカットするというか、もはや90度で、周波数帯がなかったことになります(笑)

他にもあるよ!いい感じの機能!

スペクトラムのなみなみの下を長クリックすると周波数出してくれるよ…(豆)

M/S処理

前バージョンでもありましたが、やっぱり見やすいですよね。

マルチバンドコンプ

EQバンド数なのですが最大24バンドも使うことができます。

このEQバンド数が少ないと同じ処理でEQ二弾掛けしないといけなくなるので重くなるのです。

EQ macth機能

なんと、リファレンスを読み込むと、そのリファレンスに近いEQカーブを作成してくれるという機能です。

プロミュージシャンの設定を再現できるプラグインっていうのは、WAVESのシグネチャーシリーズでみたりしますが…

EQカーブになってていじれるっていうのはなかなかない機能だと思います!

好きな感じのリファレンス音源あったら試してみるといいですよ!結構近づきます!

サラウンド/イマーシブ オーディオ フォーマットへの対応

サラウンドに対応しているみたいです。私は、LRのステレオくらいしか使わないんですが、映画とか映像系の方とかは結構つかうのかな…?

スピーカーの設定とかできてなんかカッコいい…。使ってみようかな。

他にもEQっていっぱいあるけど…

比較でTHREE-BODY TECHのKIRCHHOFF-EQが引き合いに出されますかね…EQっていっぱいありますね!

WAVES のRenaissance EQとかもいいですよね!シンプルイズベストって感じ!

AI機能が魅力的なiZotope のNeutron なんかにも、EQが単独でついていますね!結構高機能なんですが、EQ単品と考えるとやっぱり Pro-Q3には及ばないかもしれません。

私の使用しているStudioOneにも、一応Pro EQなるEQが入っています。名前が似ているので、紛らわしいです。Pro-Q3がおまけで付いてきたのかと思って一瞬喜びました。許せません。

一応ダイナミックEQですが、EQとしての機能やクオリティはさすがに落ちますね。

あとは、SSL-Eとかmoog EQ4とかアナログ系のEQもあるんですが、これはまたちょっと別物かも!

色がでてそれはそれで好きなんですけれども!

音、出してみました

音源を使ってPro-Q3での音の変化を紹介していきますね!

ベースの場合

多分ベースだと分かりやすいと思うのでまず何もかかっていない状態でお聴きください。

次によく見る一般的なハイパスカット(なだらかな)を100Hzで適用した状態 

そしてハイパス「Brickwall」を100Hzで適用した状態

ちょっと違いが分かりにくいのですが、何となくバッサリ消えてるように感じます。

ギターの場合

キックと確実に分けたいときはこれを使っています。私はギターとかにも使いますね!

ギターの場合(何もなし)

一般的なハイパス60Hz

ハイパス「Brickwall」60Hz

こちらのほうが分かりやすいかもしれませんね!

ぴたりと後ろが消えている印象です。これが崖EQです!

まとめ

いかがだったでしょうか?

・軽い

・めっちゃ見やすい

・痒いところに手が届きすぎる

Pro-Q3を使い始めると他のEQ…使えなくなっちゃう…それくらい楽に簡単に直観的に操作できるんですよね…


値段が高いですが、その価値はあります!セールを確実に狙っていきましょう!

いくつかEQで迷っているようだったら、とりあえずPro-Q3一本買っといて、必要なら追加購入すればいいんじゃないですかね!結局それが一番コスパいいかもしれないです!

またブラックフライデー以外にもセールしてる時がたまにあるのでPlugin boutiqueなど張り込んでおくといいかもしれないですね。


以上、めっちゃいいぞこのEQ! Pro-Q3の紹介でした。

では、また次の記事で!

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