Prophet-5が欲しいけど実機は高くて手が出ない?アナログ魂をデジタルで蘇らせろ!【u-he Repro-5】のレビュー!

前回に引き続きu-he製品のレビューです!

アナログシンセの温かみと厚みは欲しいものの、物理的な機材は高価で場所を取るという問題…。

しかしあのProphet-5のサウンドは唯一…。そんなDTMユーザーが直面する悩みに対して革新的技術で解決策を提供してくれるのが、u-heのRepro-5です!

u-he Repro-5は、Prophet-5の持つビンテージサウンドを忠実に再現しつつ、デジタルの便利さと柔軟性を兼ね備えています。

インターフェースが直感的なのに操作性も良い、というところから、初心者からプロまで幅広く対応し、想像力をガンガン刺激してきます。また、実機と聴き間違うようなリアルな表現ができるので、DTM制作においてアナログシンセサイザーの新たな可能性を開いてくれます!

この後も、Repro-5についてがっつり紹介していきますので、特にアナログシンセファンはぜひ最後まで読んでくださいね!

u-he Repro-5ってどんな音源?

ご存じu-heはドイツのソフトウェア開発会社で、高品質なオーディオプラグインとシンセサイザーを製造しています。

u-heで特に評価されているのはソフトウェアシンセサイザーで、細部にまでこだわったアナログモデリング技術で、暖かくリアルなサウンドを再現することができます。初心者はもちろん、プロフェッショナルな音楽制作環境での使用もされており、そのインターフェースは直感的でありながら、高度なサウンドデザインやカスタマイズができます!

u-heの代表的な製品には、Repro(Repro-1とRepro-5)、Diva、Zebra2などがあります。これらのプラグインは、それぞれ異なる特性を持っており、特にRepro-5はProphet-5を忠実にエミュレートすることに焦点を当てています。

u-heの製品は、その音の質の高さ、深いモジュレーションオプション、使いやすさに定評があり、音楽プロデューサー、サウンドデザイナー、映画音楽作曲家など幅広いユーザーから支持を受けています!

実機と比べるとどうなの?

u-he Repro-5は、ビンテージアナログシンセの魅力をがっつり曲に取り込むことができます。サウンドモデリングがとても細かくされているので、あたかも実機を演奏しているかのような感触がありました!

音作りしていて驚いたのはVCFのアタックです。

実機は独特の構造でアタックタイムが数値に対してリニアじゃないんですよね。そのあたりもあって、ブラス系の音色は非常に精細な音色を作る事ができる特徴があるんですよ。そんなニッチなところもu-he Repro-5は完全にエミュレートされていて驚愕しました。

Repro-5は暖かみのあるパッド、鋭いリード、動きのあるシーケンスなど、プリセットも豊富なのでどんなジャンルも割とこの一台で実現可能な感じがします。

YouTubeに実機との比較動画がありますした。…ぶっちゃけ本物とプラグインの区別がつかないほどのリアルさ…

ArturiaのProphet-5Vとの違いは?

u-he Repro-5の尋常じゃない忠実なエミュレーションはご紹介のとおりですが、他社製品との比較もしていきましょう!多分、よく比較をされるのは、Arturia V Collectionに収録されているProphet-5Vだと思います。

クラシックなアナログシンセサイザーの再現性で高い評価を受けているのはどちらも同じかと思いますが、Repro-5は、アナログシンセの温かみの表現とか細かいニュアンスの再現が特に素晴らしいですね!

これは、Prophet-5のエミュレーションにおけるu-heのこだわりから来ているんだと思います。オタク気質なんでしょうか…。あとは、ユーザーインターフェースが直感的で、細かい音作りができるわりに使いやすいっていうのもいいですよね。

一方で、Arturia Prophet-5 Vは、現代のプロデューサーに向けた拡張機能が多いのが特徴です。これには、多様なプリセットと広範なモジュレーションオプションがあるっているのも一因かと思います。

Arturiaの製品は、より広い範囲のシンセサイザーをカバーしており、その使いやすさとアクセシビリティにおいてRepro-5よりも優れていると言えます。 要は、いろんなシンセが簡単に使えるよ!ってことですね。

Repro-5の欠点でよく言われているのが、CPU使用率が高いということです。旧世代のCPUだと他のプラグインの使用に影響してくるので、ちょっと困ったものですね。(私のPCは苦しくなってくるとブツブツノイズが乗ってきます笑)

しかし、サウンドの品質と真正性においては、Repro-5の方がArturia Prophet-5 Vより評価が高いことが多い気がしますね(私調べ)

特に、暖かみと生の感触を再現やフィルターの忠実度とモジュレーションの柔軟性は類似製品と比較して際立っています。CPU使用率が高いのも、そのリアリスティックなサウンドと複雑なモジュレーション能力の結果かもしれないですね。

音圧が実機並なのでこの音圧をEQでどこまで追い込むべきかっていうのも悩むポイントですよね。嬉しい悲鳴ってやつです(笑)

逆に、ArturiaのProphet-5Vはブライトな印象があったり、モジュレーション機能ががっつりあります。MIXはしやすいんじゃないかなーとも思うんですが…、リアル感でいうと、ヴィンテージアナログの持つ「あのサウンド」とは少し違うシンセサイザーという気がします。

実際の音出し

さてあのProphet-5と同じ音がするのか?プリセットを少しご紹介します。Repro-5はクラシックProphet-5のプリセットサウンドは実機同様の5ボイス。そして音作りは8ボイスまで使うことができます。またアナログにぴったりなビンテージ感溢れるエフェクターも魅力です。

まず、Prophet-5といえばSYNCリード「32 SYNC II」です。

おおおおぉ、やばくないですか?(壊れ)

そして、Prophet-5といえばPoly Modulationですよね!

ズバリと呼べるベルサウンド「CK Bell X1」をお聴き下さい。これを追い込んでいくと教授のようなガムランサウンドも作り出せます。

そしてつぎは、Padで「AZ SideWinder」!このようにエフェクターをがっちり効かせた広がりと柔らかさのあるサウンドも一発です。

さらに、ベースの「EH Funk Unison Bass」。おぉ、これだ!のMoogとは違うProphetサウンドです。

そしてちょっと変わったところではこうしたLOOPサウンド「TUC Doomed on Mars」みたいなものも作れます。

まとめ

ここまでu-he Repro-5を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

実機と比較してもu-he Repro-5は全く負けない音圧があって凄いですよね。

冒頭でもご案内したように、実機はとにかくでかい、値段が高い、ピッチの安定補正という3つを覚悟しなければなりません。そこに選択肢として出てくるのがu-he Repro-5!プラグインでここまでできれば…逆に、実機必要ですか?

実機とほぼ変わらないクオリティのu-he Repro-5。あのProphet-5がノーメンテでいつでもさっと使えるとしたら、この価格はそもそも安すぎなんじゃないでしょうか?

もしかして冬のボーナスで実機買おうとしてません?先にu-he Repro-5を試してもいいかもしれませんよ!

Amagasa.

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